危険物倉庫の建築に関心があっても、「特殊な設備を導入して、コストをかけて危険物倉庫を建てても、本当に需要があるのだろうか? 赤字になったらどうしようか」と不安を感じている方のために、「危険物倉庫の需要が増えている要因」「危険物倉庫のニーズ」「今後の需要」など、危険物倉庫の市場性について、国土交通省のデータを元に解説しています。
現在、所有している倉庫が老朽化して、建て替えを検討している方は、ぜひ参考にして下さい。
国土交通省の「危険物倉庫所管面積推移」の統計データによると、平成7年から令和3年まで、日本全国の危険物倉庫の面積が増えています。その大きな要因は、「既存倉庫の老朽化による建て替え」「新型コロナウイルス感染対策需要を中心にした危険物の流通量の増加」「危険物のリサイクル技術の進化による保管庫の需要」の3つです。
倉庫の寿命は築40年と言われています。高度成長期やバブル期に建てられた倉庫の多くが耐用年数を迎え、建て替えの必要に迫られています。
経営者が「建て替えを機会に付加価値のある倉庫業に転換したい」と考えた時、危険物を扱うことのできる設備を備えた、危険物倉庫に建て替えるという選択も検討すべきでしょう。
新型コロナウイルス感染防止対策として、消毒アルコール類や、薬品の需要が増えました。コロナ感染が収まりつつある現在でも、アルコールを原料とする「除菌剤」の需要は高まっています。そのため、除菌剤の原料となる引火性の高い危険物を一時保管するための倉庫の需要も高まっています。
SDGs、リサイクル意識の高まりを背景に、乾電池やバッテリー、フロン物質を使った家電や水銀を含んだ蛍光灯など、人体に有害な液体を使った製品のリサイクル技術が進んでいます。一般家庭や企業から回収した、有害物質を含む製品を一時保管する倉庫の需要は今後も増えていく可能性があります。
通販需要を中心に危険物の流通量が増えていることや、危険物のリサイクル技術の進化などの要因で、今後も危険物倉庫は注目されるでしょう。
爆発や引火を防ぐ仕様の建物や、危険物の流出を防ぐ設備などが必要で、通常の倉庫よりも建築費がかかります。ランニングコストも高くなることから、採算がとれるのか、建築する前に慎重に検討しましょう。危険物倉庫の建築実績が多く、運営にも精通した建築事業者に相談することをおすすめします。
当サイトでは実績のあるメーカーをご紹介。
さらにその中で、多くの危険物倉庫建設を手掛けているメーカーに注目。
用途別にご紹介します。
引用元:三和建設公式サイト https://risoko.jp/performance_k/prologis_reit/
引用元:太陽工業公式サイト https://www.tentsouko.com/products/%e4%bc%b8%e7%b8%ae%e5%bc%8f%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%88%e5%80%89%e5%ba%ab/
引用元:大和リース公式サイト https://www.daiwalease.co.jp/works/prefab/861
【選定基準】
Googleにて「危険物倉庫建設」「危険物倉庫建築」と検索示された全メーカーのうち、危険物倉庫の事例がある、且つ公式サイトで倉庫全般をメインに事業を展開しているメーカー22社をピックアップ。実績のあるメーカーとして
・三和建設:自由設計のメーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例を掲載している
・太陽工業:テント倉庫メーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例を掲載している
・ナガワ:ユニットハウスメーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例の掲載をしている
を条件に3社をピックアップしています。