現在では「シリコンアイランド」と呼ばれ、鉄鋼や精密機械の製造工場が多い九州。これらの製品を製造する過程で人体に有害な危険物質を使っています。そのため、危険物を保管しておく専用の倉庫に需要があります。
以下では九州の各エリアの特徴や、九州に対応している危険物倉庫建設会社をご紹介します。
20世紀初頭に「官営八幡製鉄所」が建設された福岡県北九州市。筑豊炭田の石炭を活用して発展した製鉄業は、筑豊炭田の閉山後、衰退しましたが、機械工業や化学工業が盛んになりました。
現在では精密機械の製造工場が集積していて「シリコンアイランド」と呼ばれる九州。精密機械や化学工業で必要なのが人体に有害な危険物質。そのため、危険物を保管しておく専用の倉庫に需要があります。
「石油コンビナート等災害防止法」で、一定以上の石油や高圧ガスを大量に備蓄する地域が特別防災区域に指定され、防災地域周辺では危険物倉庫の需要があります。
ここでは消防庁の『令和元年版消防白書』から防災地域情報、国交省の「都道府県別危険物倉庫所管面積変動」のデータから、都道府県別に2010年と2021年の危険物倉庫の面積を比較してまとめました。
工業の盛んな福岡県では、風水害・地震・津波・原子力災害などに対応して、備蓄に重点を置いた防災計画を策定しています。
特別防災区域 | 豊前・北九州・白島 |
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県内に玄海原子力発電所がある佐賀県。原子力災害・地震・津波・風水害を想定した防災計画を進めています。
特別防災区域 | なし |
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雲仙岳や福江火山群を持つ長崎県。地震や津波、原子力災害対策に力を入れた防災計画を進めています。
特別防災区域 | 福島・相浦・上五島 |
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2021年に噴火した阿蘇山がある熊本。地震や火山の噴火、大雨や台風のリスクが高い地域で、自主防災組織の活動を支援する防災計画が定められています。
特別防災区域 | 八代 |
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鶴見岳・伽藍岳・由布岳・九重山など火山が多い大分県。地震や津波、台風に備えた防災計画を推進しています。
特別防災区域 | 大分 |
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宮崎県の地域防災計画は、地震・津波・風水害・火山・海上災害・航空災害など、細かいカテゴリに分れています。その中に「危険物等災害対策編」の項目があり、危険物倉庫建築の規制が厳しいことが予想されます。
特別防災区域 | なし |
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県内に川内原子力発電所があり、桜島などの活火山が多い鹿児島県。火災・地震・津波・台風・豪雨・原子力災害の他に、それらが組み合わさった「複合災害」への対策を進めています。
特別防災区域 | 川内・串木野・鹿児島・喜入・志布志 |
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海に囲まれた沖縄県は、危険物の流出が原因のタンクの火災、危険物による海洋汚染などのリスクをふまえた防災計画を進めています。
特別防災区域 | 平安座・小那覇 |
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中国や韓国とも近く、工業や貿易が盛んな九州ですが、阿蘇山や普賢岳、桜島など、活火山が多いため、噴火や地震などの災害リスクはあります。近年、頻発する台風や豪雨の被害を受けており、各自治体が、地域特性に合わせて独自の対策を推進。自治体や消防署とうまく連携して危険物倉庫を建てるには、地元で危険詰倉庫建築実績を積んだ企業に依頼するのがよいでしょう。
以下では、九州地方で危険物倉庫建築に対応している建設会社をご紹介します。
引用元: 株式会社ナガワ公式サイト
(https://group.nagawa.co.jp/ja/index.html)
引用元: コア公式サイト
(https://www.core-system.co.jp/)
引用元: 大和リース公式サイト
(https://www.daiwalease.co.jp/)
引用元:鈴与建設公式サイト
(https://www.suzuyo-kensetsu.co.jp/)
引用元: 三髙産業公式サイト
(https://jfk-oita.com/)
当サイトでは実績のあるメーカーをご紹介。
さらにその中で、多くの危険物倉庫建設を手掛けているメーカーに注目。
用途別にご紹介します。
引用元:三和建設公式サイト https://risoko.jp/performance_k/prologis_reit/
引用元:太陽工業公式サイト https://www.tentsouko.com/products/%e4%bc%b8%e7%b8%ae%e5%bc%8f%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%88%e5%80%89%e5%ba%ab/
引用元:大和リース公式サイト https://www.daiwalease.co.jp/works/prefab/861
【選定基準】
Googleにて「危険物倉庫建設」「危険物倉庫建築」と検索示された全メーカーのうち、危険物倉庫の事例がある、且つ公式サイトで倉庫全般をメインに事業を展開しているメーカー22社をピックアップ。実績のあるメーカーとして
・三和建設:自由設計のメーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例を掲載している
・太陽工業:テント倉庫メーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例を掲載している
・ナガワ:ユニットハウスメーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例の掲載をしている
を条件に3社をピックアップしています。